PC用モニターの断捨離

引っ越しを機に，モニタを三枚手放しました．

私がPC向けに外付けモニタを買ったのは2008年頃でした．もう，かれこれ７年前．それまでMac OSしか使えなかった私が，必要に迫られてWindows XPを使い出し，それをきっかけにPC全般に本格的にのめり込みました．そして，外付けPCモニタが欲しくなって，いろいろ調べた結果，当時珍しかった安価なVA液晶パネル採用機 BenQ FP91GP （19inch SXGA）を買ったのでした．その頃は今よりもモニタは高かった．

当時その界隈ではそこそこ盛り上がった機種で，よく売れていたようです．なぜか型番の最後のGPがスパースにプリントされていたのが妙に記憶に残っています．

2008年3月，左からiBook G4 (Early 2004), BenQ FP91GP，IBM ThinkPad X60

・・・

そうして，PCモニタを買って外付けモニタの効果を知ると，もっとモニタを増やしたくなるのが人の性．液晶パネルには，ざっくり言ってTN, VA, IPSという三種類のパネルがあり，TNは安価，VAはそこそこ，IPSは高価．高価なIPSは視野角が広くて綺麗．ということで，俄然IPS液晶が欲しくなり，当時とても評判の良かったEIZO L565（17inch SXGA）を探しました．そして，あるとき，秋葉原のSofmapで中古のL565を発見．喜び勇んで衝動買いして重たいモニタを持ち帰りました．しっとりした色合いがとても上品な，高級感あふれるモニタで愛用しました．

ただし，L565には持病ともいうべき，画面の隅が黒ずむという問題があり，我が家の個体もその病からは逃れられませんでした．が，これをEIZOに問い合わせると，なぜか無償交換に．というわけで，中古を買ったはずなのに，新品同様になったL565は，長きにわたって活躍しました．

2013年12月，左から，Lenovo ThinkPad E430, EIZO L565, Macbook Pro Retina (late 2013)

・・・

時は流れて，2008年には，上記のモニタ２枚を誘って引っ越し，それまでより広い家に住むことに．そして，時代はワイドモニタ．ということで，ワイドモニタを探した結果，あまりメジャーではないですが，そこそこ安く，地味な発色ながら特段変な癖もなく，目にもまぁ優しいかも，というTN液晶搭載マイナー機種，Lenovo D221を購入．22inch WSXGA+という今では見かけない解像度ですが，とても使いやすく，これまた長らく愛用．

2008年，左からMacBook (Early 2008), Lenovo D221

・・・

その後も，数枚のモニタを導入しました．モニタを並べるのは，秘密基地みたいでなんだかカッコいいという，お馬鹿な理由でモニタを増やし続けました．

・・・

しかし，ものを増やし続けると，どこかで悟ります．

もはや自分は，自分の保有するものを管理できていない．

その後，モニタの保有数も可能な限り減らしていき，最後に残ったのが上記の３枚でした．１枚は職場で，もう２枚は自宅で使い，一番古いモニタは７年の長きにわたって稼働してくれました．そして，おどろくべきことに，これらのモニタはついに故障しませんでした．

今回引っ越しするにあたり，３枚のモニタは２人の知人の元へ．７年も使うと情がわきますが，今や旧型化しているのは否めない事実．感謝とともに，身辺整理．

以上，モニタを３枚断捨離した話でした．断捨離というより，モニタへの思い出話になってしまいましたが，流行り廃りの激しいPC周辺機器で７年も使うと，ホントに愛着がわきますね．